マルチFTP

マルチFTPのお話の前に、まずFTPについてお話しましょう。

・FTPツールとは
Webサイトを公開するためには、Webサーバ上のサイト公開用スペースに、ホームページや画像などのサイトに必要なファイルを転送する必要があります。
このファイルの転送機能のことをFTPといい、転送するためのツールのことをFTPツール(FTPソフト)といいます。
FTPツールを利用すると、サーバへのファイル転送(アップロード)だけでなく、サーバからのファイルの転送(ダウンロード)も、サーバ上のファイルの削除も可能になります。

FTPツールは、市販のものもありますが、インターネット上にフリーで幾種類も提供されていますので、それをダウンロードして使う方が多いです。また、レンタルサーバ会社が提供していることもあります。

FTPツールは、転送元(利用者のパソコン)と転送先のWebサーバの場所を指定すれば、簡単に使用できます。
ただ、レンタルサーバと契約していない関係のない人間でも、レンタルスペースに勝手に無関係なファイルを転送できたり、必要なファイルを削除できたりするというのでは、セキュリティ上問題があります。

そのため、レンタルサーバを利用してWebサイトを公開する場合、FTPツールを使ってWebサーバにファイルを送るためには、転送元と転送先の設定のほかに、Webサーバにアクセスすることを許可された正当な利用者であることを示すためのアカウントとパスワードが必要になります。
このFTP用のアカウントとパスワードは、レンタルサーバとの契約時に通知される諸設定情報に記載されています。

・マルチFTPとは
上記のように、レンタルサーバと契約すると、レンタルスペースにファイルを転送するためのFTP用アカウントとパスワードがもらえます。
サイトの管理者が自分だけであればそれで十分なのですが、サイトの運用を複数の人間で行う場合、アカウントが複数あった方が効率的になります。

たとえば、会社でWebサイトを作成する際に、部署ごとに管理しやすいように、1つのレンタルスペースにA部署用サイト(ドメインはa.xxx.com)とB部署用サイト(ドメインはb.xxx.com)を作ったとします。

このような場合、マルチFTP機能を提供しているレンタルサーバでは、すべてのサイト用スペースにファイルを転送できる管理者用FTPアカウント(通常登録した時に付与されるアカウント)のほかに、A部署用のスペースにだけファイル転送できるA部署専用アカウントや、B部署用のスペースにだけファイル転送できるB部署専用アカウントを追加申請して利用できるようになっています。
すべてのサイト用、A部署サイト用、B部署サイト用と合計3つのFTP用アカウントを利用して、部署(ドメイン)ごとの転送権限を分割することで、管理者以外の人間にも、自分の部署のサイト内容だけを追加・変更・削除できるように作業分担させられるわけです。

また、マルチドメイン環境ではなく、1つのサイトを共同管理するという場合でも、マルチFTP機能に対応していれば、ディレクトリごとのアクセス権を持ったFTPアカウントを作成して利用できます。

あらかじめ、このような分担管理を想定している場合は、マルチFTP機能の利用の有無も検討して、レンタルサーバを選びましょう。
 

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