有料レンタルサーバと無料レンタルサーバ

レンタルサーバには、有料のものと無料のものがあります。
どちらのタイプでも事業者数は多く、有料で使い勝手が悪いレンタルサーバもあれば、無料で安定したレンタルサーバもあり、その質はさまざまですが、今回は有料レンタルサーバと比較して、特に無料レンタルサーバで見られる制限やデメリットをいくつかあげてみましょう。

無料レンタルサーバで見られる制限やデメリット
1)独自ドメインの使用制限
2)ディスク容量の制限
3)その他機能や利用方法の制限
4)広告が表示される
5)信頼性がない
6)安定稼働とサポートに期待できない
7)サービスが突然打ち切られる可能性がある

1)独自ドメインの使用制限
ほとんどの有料レンタルサーバでは、Webサイト開設とメール運用において、事業者の準備するサブドメインを利用するのか、利用者が準備した独自ドメインを利用するのかを選択して使用できます。
無料レンタルサーバでも、こういったサブドメインや独自ドメインに対応しているところはありますが、どちらにも対応していないところや、「独自ドメインの使用に関しては要相談」としているところもありますので注意が必要です。
サブドメインに対応していない場合は、URLの頭に「レンタルサーバのドメイン名」がつく形式(プロバイダ利用時と同じ形式)になります。
独自ドメインが使えない場合、ネットショップやアフィリエイトなどの商用利用では借りもの感がつきまとってしまうのは否めない事実です。

2)ディスク容量の制限
一概にはいえませんが、有料レンタルサーバにくらべて、無料レンタルサーバの容量は5MB~50MBクラス、100MB~200MBクラス、500MB、1GBと比較的少なめのところが多いです。中には無制限というところもありますが、容量についてはまず確認しておきましょう。
また、有料レンタルサーバの場合は費用を支払い利用規約に従ってさえいれば契約したスペースを取り上げられるということはありませんが、無料レンタルサーバの場合は、数か月更新せずに放置しておくことでスペースを削除されるところもありますので注意しましょう。

3)その他機能や利用方法の制限
無料レンタルサーバの場合、FTPソフトでの転送を不可としていて、ブラウザ上で1ファイルずつの転送しかできないというところがあります。他にも、有料レンタルサーバにくらべると、使用できるデータベースの種類に制限があったり、PHPでプログラミングされたCGIが利用できないところがあったりと、いろいろな機能に制限が多い傾向にあります。
また、利用規約的にも、アフィリエイトやネットショッピングの商用利用がリンクを張るだけでも禁止されているところや、「要相談」になっているところも多いため、注意が必要です。

4)広告が表示される
無料レンタルサーバの場合は、サーバの維持管理費を広告からの収入でまかなっています。そのため、Webサイトのホームページ上に目立つ広告バナーが表示されたり、ページを表示するたびに広告のポップアップウィンドウが表示されたりする無料サーバは少なくありません。
無料レンタルサーバを利用する場合は、広告のために思ったとおりのデザインに仕上がらなかったり、広告がWebサイトの閲覧を妨げて利用者を退けてしまったりする可能性を考慮しておきましょう。
ただ、広告の表示されない無料レンタルサーバもあります。こちらのタイプは、レンタルサーバ側の運営するサイトのリンクを張ることなどが使用条件とされており、レンタルスペース利用者が事業者側の広告活動の補助をすることで無料でレンタルするしくみになっています。
有料レンタルサーバの場合は、利用者の支払う料金で運用していますので、広告は入りません。

5)信頼性がない
ネットショップサイト運用などで無料レンタルサーバを利用する場合、ネットにちょっと詳しい利用者であれば、URLやメールアドレスからそのお店の出店先が無料スペースであることがすぐにわかります。金銭のやりとりが発生する商用利用では利用者側も慎重になっているため、まったくお金をかけずに運営しているショップに「怪しいサイトなのでは」「何かあったときに責任を取ってくれないのでは」と不安を感じて購入をやめる可能性があります。
また無料レンタルサーバは、個人が自宅に用意したサーバなどをレンタルして小規模に行っているところも多いため、スペースを借りる側も信頼できるところかどうかをよく確認して利用する必要があります。

6)安定稼働とサポートに期待できない
無料レンタルサーバは、無料という性質上、広告収入があるとはいっても、サーバを安定運用させる施設維持費や障害の起こった時に復旧させる技術者への人件費などシステムの安定稼働に必要な費用を、利用者からしっかり徴収できる有料レンタルサーバほどには使えません。
しっかり運用している大手や老舗の事業者もありますが、個人でサーバを準備して提供しているところもあり、全般的に、安定性やセキュリティ、サポート、速度については、無料で使わせてもらっている以上あまり文句は言えない……というスタンスでの使用になります。

7)サービスが突然打ち切られる可能性がある
もっとも困るデメリットですが、無料レンタルサーバの場合、利用者が順調にサイト運用していても、事業者側が突然サービスの提供を打ち切る可能性があります。その場合、親切なところであれば「1カ月後にサービスを打ち切りますので、別のレンタルサーバに引越ししてください」ぐらいのメッセージはくれるかもしれませんが、実際相手からのタイミングで引越しするのは大変なことです。最悪の場合、ある日突然、ファイルのバックアップもしないままにWebサーバにアクセスできなくなってしまうことも考えられます。
また独自ドメインを利用していない場合、サイトのURLもメールアドレスも今までのものは使用できなくなってしまいます。


以上のように、無料レンタルサーバには、サーバ環境の運用管理費用を直接的に利用者から徴収できないことから、有料にくらべるといくつかの制限やデメリットが生じる可能性が高くなります。

個人向けサイトの内容であれば、サイトのコンテンツに合わせて十分な条件を満たす無料レンタルサーバを利用して問題ありませんが、ネットショップサイト運用の場合は、稼働率やセキュリティ、サポート、顧客から見た信頼度などを考慮して有料サーバを利用するのが望ましいです。
 

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