専用サーバか共用サーバか
レンタルサーバには、専用サーバと共用サーバの2種類があります。
このサイトでは、個人で扱いやすい共用サーバの利用を基本にさまざまな説明をしていますが、ここでは2つのサーバのちがいとそれぞれのメリット/デメリットを見てみましょう。
・専用サーバとは
イメージでいうと、一戸建ての家をまるまるレンタルするサービスです。
サーバ1台を借りて、内装を自由に設計でき、その処理能力やディスクなどすべての資源も一人じめして使用できます。
ドメインについては、通常、独自ドメインのみの利用になります。
専用サーバには以下のようなメリットがあります。
1)サーバ全体の管理権限が自分にあり、自由に設計して使える
2)サーバの処理能力を占有できる
3)ディスク容量や転送量を気にせずに使用できる
4)サポートや管理体制がしっかりしている
1)サーバ全体の管理権限が自分にあり、自由に設計して使える
専用サーバの場合は、サーバ全体の管理を任されるため、全体の設定を行うためのroot権限という管理者権限を与えられます。サーバのOSを何にするか、ハードディスクの領域をどのように分割するか、データベースなどのアプリケーションソフトは何を入れるか、独自ドメインはいくつ使用するかなど、ある程度(またはほとんどすべて)の内装を自由に設計でき、細かい制限に縛られずに自由に運用できるのが専用サーバ利用のメリットです。
2)サーバの処理能力を占有できる
3)ディスク容量や転送量を気にせずに使用できる
1台のサーバを占有できるため、他の利用者のWebサイトへのアクセスの集中によるサーバ全体のパフォーマンス低下が起こりません。また、自分も他の利用者の迷惑になることを気にせず、大容量のデータ転送やアクセス数の多い大規模なWebサイトの運営を行えます。
4)サポートや管理体制がしっかりしている
共用サーバにくらべ、サーバの設置場所にも対策が取られており、365日24時間有人監視管理体制をしくなど、専任技術者をおいた密な運用管理を行っているプランが多く、迅速にトラブルに対応できるように休日や夜間もサポートをしているところが多いです。
一方、専用サーバには以下のようなデメリットがあります。
1)初期費用や月額使用料金が高い
2)サーバ管理のための知識が必要
3)セキュリティに責任を持つ必要がある
1)初期費用や月額使用料金が高い
サーバを占有する分、費用はぐっと上がります。安いものでも基本の月額使用料は1万円台から、企業で利用するようなものであれば20万円ぐらいのものまで幅は広いですが、全体的に高額です。
また、個別対応してもらえる分、有料オプションも多く、上乗せしていくとさらに高額になります。
2)サーバ管理のための知識が必要
最近では、専用サーバでも簡単に設定を行うための管理画面の充実したサービスが増えています。とはいっても、初心者ではせっかくの専用サーバを使いこなすことができません。わからない部分をすべて事業者におまかせしていては、有料オプションだらけでお金もかかってしまいます。サポートが厚いといっても、利用者にサーバ管理の知識があるのを前提としたサポートになりますので、サーバ構築から運用管理までのある程度の専門知識と運用管理の手間が必要になります。
3)セキュリティに責任を持つ必要がある
専用サーバの場合、ハードウェア的には事業者側がサーバを壊されたり盗まれたりしないようにしっかりと管理してくれますが、中身に関しては利用者側でカスタマイズすることになります。もしも、利用者側でサーバの管理を怠っていて、悪意のある第三者にサーバをのっとられ、Webサイトや設定を書き換えられたり、メール機能を悪用されて自分のサーバから迷惑メールを大量に配信されたりした場合、事業者だけでなく利用者側にも管理責任は生じます。
共用サーバでも同じリスクはありますが、専用サーバの方が利用者側に管理できる範囲が広く、目をつけられやすいので、しっかり管理する必要があります。
・共用サーバとは
イメージでいうと、マンションを一室ずつ別の住人にレンタルするサービスです。
事業者によって1台のサーバあたりの部屋数は異なりますが、間取りや共用ルールがあらかじめ決まっており、それを守れない住人は追い出されます。
住人が増えれば増えるほど混雑するため、回線速度やサーバの処理能力は落ちてしまいますが、それに備えた高スペックのサーバや回線が準備されることが多いです。
ドメインの利用については、サブドメインか独自ドメインのどちらを使うかを選択できる場合が多いです。
共用サーバには以下のようなメリットがあります。
1)初期費用や月額使用料金が安い
2)比較的簡単に設定できる
1)初期費用や月額使用料金が安い
1台のサーバを複数の利用者で共用するため、専用サーバにくらべると費用が安くてすみます。だからといって、専用サーバにくらべて性能が落ちるというわけではなく、サーバのスペックも、もともと共用を前提として構築されているため性能が高いものが多く、コストパフォーマンスの高いレンタルサーバはたくさんあります。
2)比較的簡単に設定できる
すでに準備された設備を利用するため、プランによっては初心者でも簡単に利用できます。
一方、共用サーバには以下のようなデメリットがあります。
1)ディスク容量や転送量などの制限がある
2)サーバを共用する別の利用者に影響を受ける
1)ディスク容量や転送量などの制限がある
共用ですので、あらかじめ使用できるディスク容量や転送量、データベースやCMSなどのアプリケーションソフトは決まっており、制限を超える使用はできません。また、利用規約などに明記していない場合でも、サーバ全体のパフォーマンスを低下させて他の利用者に迷惑をかける行為を繰り返していると、サーバ利用IDのロックや退会勧告などのペナルティを負うことが多くあります。
2)サーバを共用する別の利用者に影響を受ける
契約する際は順調に動作していても、その後共用サーバにどのような同居利用者が入ってくるかは予想できず、別の利用者のサイト運営によって影響を受ける可能性があります。また自分の方でも、Webサイトにも予想を超える過度のアクセスなどがあった場合、別の共用者に迷惑をかけてしまいます。
以上のように、専用サーバと共用サーバにはそれぞれ長所短所があります。
しかし、この2種類のどちらを選ぶかについては、個人で利用する場合は、まずは費用が一番の条件になるかもしれません。
個人利用の場合は、高い費用をかけるだけのメリットがある方のみ専用サーバにすればよいのではないでしょうか。