快適にアクセスできるか

運営しているWebサイトのホームページの表示が極端に遅いと、お客様にストレスを与え、企業としての信頼性を損ないます。
また社内利用している場合でも、効率的に作業するにはレスポンスが速いにこしたことはありません。

では、この速度とは、どこで差のつくものなのでしょうか。
ホームページが表示される速度には、下記のようなさまざまな要素が影響します。
1)サーバのスペック(性能)
2)レンタルサーバのバックボーンの太さ
3)レンタルサーバの共用率(混雑率)
その他)
・ネットワーク接続機器の性能
・DNSの性能
・利用者の環境(利用しているプロバイダや回線、ネットワーク接続機器、使用パソコンのスペックなど)

今回は、上記からレンタルサーバに直接関係する代表的なもの3つを詳しく見てみましょう。

1)サーバのスペック(性能)
レンタルサーバを利用するということは、レンタルサーバの管理するWebサーバのスペースを間借りするということです。このWebサーバのメモリやCPUなどの性能がよいほど、一つの処理を高速に行ったり、複数の処理を一度に行ったりすることができるため、全体の速度が向上します。

2)レンタルサーバのバックボーンの太さ
バックボーンとは、直訳すると「背骨」のことです。背骨が人の体全体をささえているイメージから、ネットワークの世界では、通信事業者間を結ぶ大容量の基幹通信回線のことを意味します。道路にたとえると、バックボーン回線はインターネットの主要幹線道路です。自宅で利用しているパソコンからプロバイダのコンピュータまでが普通の住宅街の車道だとすれば、バックボーン回線はプロバイダから先にある高速道路です。(プロバイダ-プロバイダ間やプロバイダ-インターネット相互接続点間の回線)

レンタルサーバ会社によっては、このバックボーンの回線容量などを公開しています。
回線容量は、回線の太さです。太ければ太いほど、情報をたくさん送れますので速度が速くなります。
「うちは、○○高速道路を使っていますから速いですよ。渋滞していなかったら、時速○○kmぐらいで走れますよ」というアピールですね。
ただ、この「渋滞していなかったら」というのがミソで、その道路を利用する車が多ければ、その分速度は低下します。同じように、バックボーン回線も、同時に通過する情報量が多ければ多いほど速度は低下します。
単純にバックボーンだけで速度が見積もれないのが残念なところです。

3)レンタルサーバの共用率(混雑率)
上記のバックボーン回線の渋滞と同じく、サーバ自体もどんなに性能がよくても、利用者が多ければやはり処理能力は分散され、速度は低下してしまいます。
専用サーバを借りて、自分ひとりでサーバ1台を利用すれば混みあうことはありませんが、専用サーバのレンタルにはかなりの費用がかかります。
通常は、共用サーバといって、1台のサーバを複数の利用者と共用して、サーバの一部分のスペースをレンタルします。テナントビルの1室を借りるイメージです。
そうなると、サーバの性能も他の利用者と分けあわないといけなくなりますし、それほどの利用者がなくても、やたらに頻繁にサーバに計算をさせたり、回線に大容量のデータを送って渋滞させる迷惑な利用者がひとりまじっていたりすると、全体の速度が一気に落ちてしまいます。
このあたりの事情から、サーバのスペックやバックボーン回線容量の太さだけでは、一概に「快適にアクセスできる」と言いきれないのが、通信速度の悩ましいところです。


以上のように、速度については「費用が高いから速い」とは言い切れないところがあります。
実際、「安いけれど快適」というレンタルサーバも存在します。

現時点では速いサーバでも、後からもっとたくさんの利用者がサーバを共用することになれば、速度は落ちてしまいます。また、逆に遅かったけれど、バックボーンを強化して速くなった、ということもあるかもしれません。
ただ、遅さに定評(?)のあるレンタルサーバもありますので、せめてそこだけは回避しましょう。

速さ対策としては、そのレンタルサーバを利用している(サブドメインを利用している)サイトをランダムに検索して、レンタルサーバごとに数件ずつ最初のアクセスにどれぐらい時間がかかるかテストするというような方法を取っている方もおられるようです。
 

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